切迫とは「~になりかけている」の意味です。つまり切迫流産は流産しかかっている、切迫早産は早産しかかっているという意味です。
実際は流産や早産にならずに済むこともありますので、すぐ対処することが必要であり、おなかの「張り」や出血をおさえたりする薬もありますが治療の主役は「安静」です。飲み薬の効果が弱くて、「子宮頸管長の短縮」が出現するなどの症状が悪化したら、点滴による管理入院が必要になります。
当院での分娩条件は原則「妊娠36週4日以降」、「胎児の推定体重2,300g以上」です。
これに満たない状況下で分娩の徴候をコントロールできなくなったら、高度医療施設へ母体搬送(おなかの赤ちゃんごと救急紹介)となります。その後、症状が落ち着いて条件まで妊娠が継続できたら、医師の了解を得て、再度当クリニックへ戻ってお産をすることは可能です。
当クリニックでは、もともと持ち合わせているはずの自然分娩の本能を妊婦さんから引きだせるように全力でサポートいたします。
その一方で母子ともに無事出産を完了し育児のスタートを支援してゆく使命もあります。よって自然分娩をめざしつつ、状況に応じて医学上必要な最小限の介助をご本人様と相談のうえで実施する場合もあることをご了承ください。
はい、対応しています。
ご希望のかたはお早めにご予約ください。
母子の状況(さかご・妊娠高血圧症候群など)によっては医学的におすすめできない場合もあります。詳しい説明については34~36週で行います。
36週以降、内診などによるお産の進行具合を見ながら日程を決めます。想定より早く陣痛が始まったり破水して入院となった場合、可能な限りご希望に添えるよういたしますが、強い陣痛が頻繁にあると安全な麻酔処置ができずに予定した無痛(和痛)分娩が実施できない場合もありますことをご了承ください。
はい、できます。
「ギリギリまでそばにいて出産のときだけ席を外す」などご希望がありましたらお気軽にご相談ください。緊急の処置などが必要な際には、ご遠慮いただく場合もありますことをご了承ください。
格別の準備は特にありませんが、可能ならマザークラスにご参加いただくことをおすすめいたします。ご主人のみの立会とさせていただきます。
はい、可能です。
時間をかけてゆっくり伸ばせば赤ちゃんが出られる程度に出口は広がるので、会陰切開はできるだけ行わないよう普段から心がけています。
ただし母子に危険が迫っているためゆっくり出口が広がるまで待てない状況となれば、ご説明の上でやむを得ず実施する場合もありますことをご了承ください。
妊娠期間中の体重コントロールが不良で産道に脂肪が付きすぎて狭くなったり、助産師さんの助言を無視して早くからイキみすぎて出口がむくんでしまうと難産となって会陰切開をする確率が上がる傾向があります。
当クリニックでは妊娠期間中から自然分娩をめざして無理なく体重コントロールができる栄養管理や、産道が広がるまで待てるくふうなどでサポートさせていただきます。
産道のキズや切開の修復をする際は、抜糸しなくてもよい糸を(ラピッドバイクリル@2-0)使用しますが、産後にむくみが引いたときキズがつれて痛みが強い時には抜糸したほうが楽になる場合が少なくありません。
当院としましては自然分娩をめざして全力でサポートいたしますが、
母子安全管理上、以下の際は帝王切開を実施いたしますことをご了承ください。
原則として夜間休日の緊急手術にも当院は対応していますが、早産などの母子の状況によってはほかの施設へ救急搬送となる場合もあります。
行っております。
詳しくは家族入院(ファミリー入院)をご覧ください。
当院は母乳育児を積極的におすすめしています。
母乳育児に対する不安やマイナスのイメージがおありのかたは、遠慮なくスタッフにご相談ください。
体育会系(!)のノリで身も心もボロボロになるまで頑張りすぎることの無いように、おひとりおひとりの気持ちやご家庭の事情なども考慮しながら、また時にはぐっすり休んでいただくなどのリフレッシュをはさみながら、楽しく育児ができるよう全力でサポートをさせていただきます。
皆さまの誰もが不安でいっぱいだと思います。
大切なことはとてもシンプルで、赤ちゃんを心からいつくしむ気持ちを持ち続けることです。妊娠中から愛情のシャワーをいっぱいに浴びた赤ちゃんはとても満たされた表情を浮かべて、一生懸命に気持ちを伝えようとします。あとはお母さんがひたすらアンテナの感度を赤ちゃんにあわせるだけです。
そうすれば最初はわからなかった赤ちゃんのシグナルが少しずつわかってきます。当クリニックでは妊娠中の心がまえと、お産直後から濃厚な母子関係を築くことをとても重要に考えています。
詳しくはマザークラスにご参加いただくか、お気軽にスタッフまでお尋ねください。素敵な育児のスタートがきれるようにスタッフ全員でバックアップいたします。
同じように心配されるかたは多いです。
自宅へ帰ると山のような洗濯物、ホコリだらけのリビング、食器はシンクにあふれているのに冷蔵庫はカラッポ、浴槽はアカがこびりついてガビガビ。
主婦のお帰りを待ちわびた家族は、「じゅうぶん病院でのんびりしたでしょ」と言わんばかりに容赦なく家事を押し付けてくる・・・せっかく赤ちゃんとの関係を築き始めたのに、他のことに気をとられて育児に集中できないだけでなく、疲労とストレスで母乳もでなくなるケースもあります。
当クリニックでは妊娠中から始まるケアが出産後も引き継がれて、家事に追われることなく授乳育児サポートを受けられます。それがセイントマザーケアの産後ケアハウスです。詳しくはお気軽にお問い合わせください。